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読書感想文

私は今回大愚元勝(たいぐげんしょう)さんの『自分という壁』という本を選びました。学生時代とは違い、社会人としての責任や人間関係の難しさに直面する毎日を送る中で自分の中にある「心の壁」と向き合うきっかけになりました。

この本では、私たちが人生で感じる悩みや苦しみは、外の世界に原因があるのではなく、「自分という壁」に突き当たっているのだという視点が繰り返し語られています。相手が悪い、環境が悪いと思っていたことが、実は自分の思い込みや過去の経験、そして“ありのままの自分”を受け入れられない心の在り方から来ていることに気づかされました。

私自身、職場で先輩に注意されると、「自分はダメなんじゃないか」と必要以上に落ち込んでしまうことがあります。ミスをしないようにと気を張ってばかりで、空回りしてしまったことも少なくありません。そんなとき、この本の中にあった「人は間違える生き物であり、そこから学ぶことができる存在だ」という言葉が胸に響きました。完璧であろうとすることよりも、失敗を受け止めて、それを学びに変える姿勢が大切だと気づきました。

また、「怒りや不安は、他人ではなく、自分の心が生み出している」という指摘も印象に残りました。職場の人間関係で悩むことがあるたびに、相手の言葉や態度に振り回されていた私にとって、「相手を変えるのではなく、自分の捉え方を変える」ことができれば、もっと楽になれるというメッセージはとても励みになりました。

特に印象に残ったのは、「自分を責める心が強い人ほど、他人にも厳しくなってしまう」という話です。思い返してみると、自分ができていないことを認めたくないからこそ、他人の欠点が気になっていたことがありました。だからこそ、自分を責めるのではなく、労わること。今の自分を丸ごと受け入れてあげることが、人との関係を柔らかくし、心を楽にしてくれるということを、この本を通して学びました。

『自分という壁』は、仏教の教えをベースに書かれていますが、日常生活にすっと馴染むような言葉で語られていて、読むうちに少しずつ心がほぐれていくような感覚がありました。社会人として新しい環境に飛び込んだ今の私にとって、自分を見つめ直すきっかけをくれた一冊だったと思います。

これからも仕事の中で壁にぶつかることがあると思います。でも、その壁を「自分の外」に求めるのではなく、「自分の中」にある思い込みや価値観として見つめ直していくことで、前向きに乗り越えていけるような気がしています。そして何より、自分に対しても、周りの人に対しても、少し優しい気持ちで接していけるようになりたいと思いました。

これから先、経験を重ねながら、心の柔軟さと優しさを持って働いていけるよう、『自分という壁』で学んだことを日々の中で大切にしていきたいと思います。