読書感想文
「反応しない練習」
こちらの本は、僧侶の草薙龍瞬さんがブッダの思考法を現代人の為に分かりやすくアレンジして解説したものです。
今回はその中で大切だと思った2つのポイントをご紹介します。
① 反応するのではなく、理解する
②判断しない
まず、1つ目の「反応するのではなく、理解する」
もし悩みがある場合、まず「私は、〇〇で悩んでいる」という現実をありのまま受け入れる事が大切です。その時、次の3つを意識してみます。
① 心の状態を言葉で確認する
② 体の感覚を意識する
③ 頭の中を分類する
③の「頭の中を分類する」とは、今感じているものが「貪欲」「怒り」「妄想」のどれに当てはまるかを理解することです。
「貪欲」とは、「求めすぎ、期待し過ぎ、焦り」などを感じている状態
「怒り」とは、「不満、イライラ、ストレス」を感じている状態
「妄想」とは、現実でないのに頭の中で不安や苛立ちを作り出している状態
悩んでいる時は、この3つの状態のどれかに当てはまります。
心の状態を見て、自分の状態に気づく、これが問題解決へと繋がっていきます。
②の「判断しない」とは、自分に対しても他人に対しても良し悪しを判断しないことです。
判断するという事は、「人より優れている」「自分は正しい」という承認欲の裏返しであり、苦しみを生んでしまいます。
人が頭の中で下している判断の多くは、ただの妄想です。ですから、「自分は正しい」という判断から離れてみる。判断してしまった時には、「あっ、今判断してしまった!」と気がつくこと、そして「自分は自分」と考えることが重要です。
このように、過剰反応をやめて、ありのままを受け入れて、自分自身に集中することで誰もが生きやすくなることだと思います。
またこの本の中で1番印象に残った言葉は、
「人の心とは、乾き続けるもの。そういうものだ。」
です。私は常にポジティブでないといけないと信じていたので、この事を知り救われた気持ちになりました。
正直、自分の見たくない部分は蓋をしてしまいたい衝動に駆られますが、敢えて素直に向き合って心の解放できたらと思います。
また、こう言う「気づき」を得る為に人生があるのではないか、とも感じました。
片岡