読書感想文
この本は元ANAの客室乗務員でコミュニケーションコンサルタントとして会社を設立され多数の著書がある吉原珠央さんがかかれたものです。
メディアにも出演されているのでご存知の方もおられるのではないかと思います。
この本を読んで、面白いなと思った点が、3つありました。
1つ目が、話しすぎてしまうことのデメリットをあげていて、ひとつの事柄を15秒で話すトレーニングを推奨していました。これはTVCMの長さを参考にした数字なのですが、実際にやってみると、なかなか難しいなと感じました。
2つ目が、どうして宿題をやらなければいけないの?と子どもに聞かれたら、皆さんは何と答えますか?この本によるとポイントは「相手の感情を受け止める事」だそうです。つい社会的な尺度や正論を振りかざしてしまいそうになりますが、相手が冷静さを取り戻し、前向きになれるような返答こそが、結果「あと30分頑張るか」という気持ちを湧き上がらせるそうです。
3つ目が、あのー、えっとー、という言葉をフィラーと呼ぶそうですか、私自身あまり使わない方がいいものだと思っていました。しかし、クッション言葉のような働きをすることもあるようで、相手にあたえる直接的な衝撃を和らげる効果があるそうです。相手の緊張をほぐしたり、相手に考える時間を与える等、状況を良くするために意図的に使うことができれば無駄ではない、ということでした。
最後に、会話とは必ず相手があることで、信頼を得るか否かは、話す事と一緒に聞く事が大切であることを学びました。相手の感情を汲み取って、前向きな行動を促せるような、成熟度の高いコミュニケーションがとれるよう、この本から得た知見を色々と試してみようと思います。