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「休む技術」を読んで

今回、私は「休む技術」という本を読みました。
「欧米人は人生の為に休暇を使い、日本人は仕事の為に休暇を使う」
とよく言われることです。
日本人を含むアジア人は総じて慌ただしいものです。
せっかくの旅行に出掛けても観光地を分刻みのスケジュールで回り、お土産を買い物に走り回ったり。欧米人のようにゆったりとバカンスで過ごすということがありません。
この本には休む為の技術、ノウハウ、やり方について分かりやすく書かれていましたので、紹介したいと思います。
まず1つ目は、「楽しいこと」への期待感を持ち続けるということです。
「休みに入る前が一番楽しい」これは子供から大人まで、うすうす感じている共通認識だと思います。
休みの前半はこの喜びが保たれます。問題は、休みの後半です。
休みが終わりに近づくと、仕事などの現実生活がどんどん重く感じられてきます。 
そんな時には、休みに対する「期待感」を1年通して継続的かつ自覚的に用意していくことが、ヤル気を維持するポイントになるそうです。
次の週末に外出の予定を入れる、カレンダーを広げて旅行プランを立ててみるなどです。
2つ目は、「ダルい」「しんどい」のもとにある「慢性疲労」はゆるいスポーツで改善することです。
「休む」というと、ぐったり寝そべっている、家でのんびりしているなど、何もしない行為だとイメージする人も多いと思います。
このように「休む」は、何もしない「静的」な側面と、アクティブで「動的」な側面を併せ持っています。この2つの面を巧みに使い分けるのが、大人の上手な休み方です。
これには、ウォーキングやストレッチなど息の上がらない運動が効果的だそうです。日常生活で時間ななかなか取れない場合には、エレベーターを使わず階段を使うことを習慣にしたり、仕事の合間に背伸びや屈伸をして同じ姿勢を続けないことが重要だそうです。
最後の1つは「休憩でワーキングメモリの機能をチャージする」です。
「忙しい」という字は心を亡うと書きますが、現代では「脳を失う」と言い換えてもいいかもしれません。
忙しくて「脳を失う」ことは、正確には「ワーキングメモリの機能低下」を意味します。
ワーキングメモリとは、段取りをつける能力、あるいは何かをしながら情報や周囲の状況を短時間だけ記憶しておく、パソコンのようなものとされています。
過剰負荷によってダメージを受けたワーキングメモリを復活させる1番の方法は「休む」ことしかありません。
休息、息抜きによるリラックスが、ワーキングメモリの回復には、副作用もなく、しかも効果的だそうです。
無理を続けるほど失敗のリスクは高くなってしまうので、注意力、集中力を保つ為に15分の仮眠をとることを薦めています。
このように、「休むことは大事」ということは分かっていても、なかなかできないことを再認識しました。
これからは、意識的に休む習慣を身につけて心に余裕を持ち日常生活が送れるようにしていきたいです。
片岡