読書感想文
私は今回「鋼のメンタル」という本を読みました。
作者の百田尚樹(ひゃくたなおき)さんについては知らなかったので、誰だろうと思っていましたが、「探偵!ナイトスクープ」チーフライターを25年以上に渡り務めているほか、映画「永遠の0」の原作者だそうです。
他にもウィキペディアには、主張・発言の項目があったり、ネットで検索するとトンデモツイート集と出てきたり、バッシングを受けることやネットが炎上してしまうことが割とよくあるようです。
そんな百田さんも昔は鋼のメンタルではなかったそうです。
昔から口が悪かったせいで小さいころから散々痛い目にあい、やることなすこと失敗ばかりで、落ち込むこともよくあったそうです。
しかしそういったことが知らず知らずの間に百田さんの図太さを作り出していたのかもしれないと書かれていました。
本には、メンタルを免震構造にせよというものがありました。
頑丈な鉄筋コンクリートで地面の揺れに立ち向かうのではなく、その揺れを受けてビル全体が揺れることによってその衝撃を逃がしてしまう構造です。
人生の暴風雨に対して弱音を吐かず立ち向かうという姿勢はかっこいいものです。
しかしそのせいで心の深いところで金属疲労を起こしたり、突発的強風で根こそぎ倒れたりすることがないようにしてください。
ショックなことがあれば、がんと跳ね返すよりも、いったんそれを受けてへこみましょう。と書かれています。
すると人間はへこんだ後にちゃんと元気になれます。我慢して、何でもないことだと自分を騙して無理をすると、消えたと思っていたショックが見えないところで尾を引いていることがあります。
風邪をひいたとき、下手をしてこじらせてしまうと長引くどころか他の病気も背負うことになりかねません。メンタル面でもそうならないように愚痴や弱音を吐き、ショックを逃がすこと、そしてそういうことを言える友人や家族を持っていることが大事だそうです。
毎日仕事をしていると、様々なトラブル、人とのコミュニケーションに悩む場面が出てくる場合もあると思います。
少しのことなら気にせず普段通りにふるまえますが、いろんなことが重なってどうしようもなくなり、逃げてしまいたいと考えてしまう場合もあると思います。
私のメンタルも鋼とまではいきませんが、多少のことでは動じないメンタルの強さを身に着けられれば、今以上に楽しく毎日が過ごせるのではないかと思いました。