本を探していた時、この本の帯の部分に「血液サラサラ」ではなく、「血液たっぷり」を目指しなさい。と書かれているのに目が行きました。

確かにサラサラでも、十分な量が末端まで運ばれないといけないな、と興味を持ち読んでみるきっかけとなりました。

 

 

この本は、出雲大社の門前で大正時代から続く老舗漢方薬局の4代目、漢方薬剤師で婦人科系を専門とされている堀江さんという方が書かれた本です。

その堀江さんの所には、全国から様々な悩みを持った方が相談に来られるそうです。

 

 

TVや雑誌では、ドロドロ血液の恐ろしさが特集されています。糖尿病・心筋梗塞など生活習慣病を患っているのなら、血液をサラサラにすることは有効です。

                   

 

しかし、血が足りない人がいくら血をサラサラにしても無駄なのです。「足らない血液を無理やり全身に巡らせても、眩暈がして気分が悪くなるだけ」という言葉がありましたが、すごく納得させられました。体は一生懸命に血を流そうとしているのに、その元になる血液が不足していることによってガス欠になってしまう。体がとても可哀想に思えました。

 

 

血流が悪くなる理由として、「つくれない。足りない。流れない。」の3点があります。これらを解決するには、自分自身の体質を変えていく必要があります。

 

 

漢方では、たくさんの体質があるにも関わらず「不調のある女性の共通の傾向」としてほとんどの方が、「気虚」「血虚」「気滞 瘀血」の3つに集中するそうです。また、2つ、3つと複数の体質を持っていることが普通だそうです。

 

まず、「血が作られない方」ですが、

原因は、胃腸にあります。

人間、口にした物でしか体は作られません。水や食物などは胃腸を玄関口として体内に入っていきます。その胃腸の力が正常でなく弱っていると、何を食べても消化吸収できないということです。

「食事法」として、血を作る為には食べる前には、食べないことが重要です。

私達の胃は、食後90分で空になり強力な収縮を15回~30回繰り返します。

こうすることで胃は、腸も含めた体の中の食べ物の残りカスや古い粘膜をはぎ取り、胃腸を掃除していきます。

お腹が「グー」と鳴るとつい、お腹がすいたのだと思いがちですが、あれは胃が掃除している時です。お腹の中は、37度。ゴミが残っていたら、すぐに腐ってしまいます。腐ったゴミの中で働き続けなければならない胃腸は、本当に気の毒です。胃腸にしてみれば、働きたくなくなってしまう、、それが消化不良・胸やけの症状です。

 

 

二つ目に「血が足りない方」ですが、

この体質は、婦人科系のトラブルを持っているのが特徴です。

また、漢方では「血」は血液だけではなく、栄養も含んだ概念です。ですから老化が早まったり、血色が悪くカサカサ乾燥したり、シワができやすくなったりします。

 

「血を増やす為」には、3つあり

   
23時に寝る

   
朝起きて朝日を5分浴びる

   
湯船につかること

 

なかなかこの3つを守るのは難しいかもしれません。しかし、この事実を知っておくことで「スマホいじってるより、寝ようかな?」と夜更かしが減り、徐々に理想な睡眠に近づけていくことができるかな?と思います。

 

 

三つ目に「血が流れない方」ですが、

この体質はストレスの為、いくら血を増やしても血流が良くならないそうです。ストレスが加わると脳の視床下部に刺激を受け、自律神経の緊張を引き起こします。するとストレスホルモンが分泌され、全身の血管が収縮し血液が流れにくくなってしまうのです。また心の面では、イライラしやすく感情のコントロールができなくなってしまうそうです。

 

 

今回、この本を読むことによって改めて「食」の大切さを再認識することができました。

時間に追われて内容の偏った食事ですませたり、食べ過ぎたり。

食事そのものをおざなりにしてしまっていたのではないか?

ごはんを口に運んで、よく噛んで食べる。噛めば噛むほど味わいがでます。

季節の野菜のやさしい味の出た味噌汁は、温かさが心と体に染みわたります。

「いただきます」の本来の意味は、動物や植物から「命をいただく」ことです。

食べ物一つ一つ感謝して、食事を大切にしていくこと、それが延いては自分自身の命を養うことに気づかせてくれました。


片岡