「むだ死にしない技術」 堀江貴文著
今回私は「むだ死にしない技術」という本を読みました。この本を選んだ理由は堀江貴文氏のセミナーで「堀江さんが健康のためにしている事はなんですか?」と質問した所、
「人間ドックとか歯磨きとかフロスとか。来月健康についての本を出版するのでよかったら読んで下さい」と言われたからです。
また、本の帯には「治療より予防にお金をかければ不老不死も夢じゃない」と、院長の
言葉と重なる部分もあったのでこの本を読んでみました。
序幕では、院長と同じ見解で、国民皆保険制度はやがて破綻すると書かれていました。
また、大人の80パーセントが放置している病気があるという事で、歯周病についても書かれていました。日本では歯周病を治療する習慣がないと強調されていました。1日に何人もクリーニングに来院する患者さんがいるので私はそうは思いませんが、歯科医療従事者以外の方が客観的に見ると、そうなのかもしれません。一人でも多くの方に健康の大切さ、その為の歯の大切さを今後も伝えて行きたいと感じました。
第一章ではピロリ菌について書かれていました。胃癌の99%がピロリ菌感染が原因です。
今は健康保険でピロリ菌の除菌ができます。思い出してみれば、歯周病学会で内科の先生もピロリ菌の除菌を進めていました。また、自費ではなく、健康保険が適用されると言っていたのが私もピロリ菌検査をしたきっかけでした。
毎年5万人死ぬのに胃癌検診受診率はまだ10%程度だそうです。数千円で命拾いするなら安い投資ですので、是非皆さんもピロリ菌検診を受けて下さい。
第4章にはむだ死にしたくなければ歯医者に行けと、我々に関係がある事が書かれていました。具体的には歯周病や定期検診やフロス、菌血症、歯周病と糖尿病の関係、3DSという治療法や鼻呼吸について書かれていました。
そして最後は「歯に時間とお金を使えば長生きできる」とまとめていました。
この章で驚いたのは、堀江氏は電動ブラシとフロスと歯間ブラシと洗口液は常に携帯しているという事実でした。
こうして予防を訴える堀江氏も、20代は歯磨きすらしない時期もあったそうです。
歯根嚢胞が出来て歯科を受診し、歯のケアがいかにできていないかを美人歯科医に
こっぴどく叱られたのが、予防に目覚めた原体験かもしれないと書かれています。
この事実のように、私達の力で、患者さんが予防に目覚めてくれる可能性があります。
予防に目覚めたら、その方の人生が変わる可能性もあります。
私達はなんて素晴らしい仕事をしているのだろうと、再確認しました。
ほかの章ではレーシックについてや子宮頸がん、電子たばこについてかかれていました。
私がとても印象的だったのは「僕は生命保険に入っていない。がんになった日のために保険に投資する金があったら、いま検診や人間ドックに行くほうがいいからだ。」という一文でした。
最後にホリエモンが実践している健康法をお伝えします。
1歯は極力大事にしている
(2、3か月に1回は歯医者に行ってるし、デンタルケアは最善を尽くしている)
2食事は好きなもの、おいしいと思うものを食べている
(朝食は取らないことが多いが、おいしいもの=体にいいものだと思っている)
3ストレスになることはやらない
(嫌なことがあったら寝てすぐに忘れる。ネガティブな事を考える暇を作らず働く)
4人間ドックは1年に1回は行く
(20代からこれはもう習慣になっている)
5睡眠時間はきちんととる
(最近の研究でも、睡眠は老廃物を排出するためにも必要だとされている。
僕は寝ないと頭が働かないので、出来る限り睡眠時間は削らない方針である)
6本書で紹介したような検査、予防できるものはやっておく
(ピロリ菌検査、肝炎ウイルス検査、がん検診は受けている)
7生命保険には入らない
(死ぬ事を考えるくらいなら、いますぐ病院で検査を受ける方がいい)
8体型は維持する
(健康とは必ずしも関係ないが、ライザップに行った)
9レーシックは受けた
(むだな見えないストレスから解放されて、人生が変わった)
10定期的なランニング、トレーニングなど運動はしている
(僕のメルマガなどを読んでくれている人は知っているだろうが、けっこう走っている)
ヘリコバクター・ピロリの検査、歯科検診を受けてむだ死に防ぎましょう。
DH齋藤